工事現場やイベント会場の周辺で、私たちドライバーが必ず目にする交通誘導警備員。
実は、誘導の仕方ひとつで「安心して通れる現場」にも「ストレスや危険を感じる現場」にもなります。
本記事では、ドライバーの立場から見た良い交通誘導と悪い交通誘導の違いを具体的に比較し、現場で信頼される誘導のポイントを解説します。
なぜ「ドライバー目線」が重要なのか
交通誘導は、警備員側だけが安全だと思っていても、ドライバーが不安・不快に感じていれば事故リスクは高まります。
ドライバーが現場で感じるのは主に以下の3点です。
- 進んでいいのか止まるべきか分かりやすいか
- 急な動きや判断を強いられないか
- 丁寧に扱われていると感じるか
つまり、誘導の質=現場の安全性と企業イメージに直結します。
良い交通誘導とは?【ドライバーが安心できる対応】
① 合図が大きく、分かりやすい
良い交通誘導の最大の特徴は、遠くからでも進行・停止が判断できる動作です。
- 腕をしっかり伸ばした誘導
- 誘導灯や手旗が車の視線位置に入る角度
- 合図が早めで、急ブレーキをさせない
これにより、ドライバーは迷わずスムーズに操作できます。
② ドライバーとアイコンタクトを取っている
良い警備員は、誘導中にドライバーの顔をしっかり見ています。
- 視線が合うことで「自分に向けた指示だ」と理解できる
- 不安そうなドライバーにも配慮した動きができる
結果として、現場全体の安心感が大きく向上します。
③ 口頭補助や会釈など、丁寧な態度がある
良い交通誘導では、必要に応じて
- 「どうぞ」「ありがとうございます」といった声かけ
- 軽い会釈やジェスチャー
が見られます。
これだけでドライバーの印象は大きく変わり、「きちんとした現場だな」と感じてもらえます。
④ 車両の流れ全体を見て調整している
優れた警備員は、自分の前の1台だけでなく、
- 交差点全体
- 反対車線の詰まり
- 歩行者や自転車の動き
まで把握したうえで誘導しています。
これにより、渋滞や接触事故を未然に防ぐ誘導が可能になります。
悪い交通誘導とは?【ドライバーが不安・不満を感じる対応】
① 合図が小さく、どちらの指示か分からない
悪い例として多いのが、
- 腕が中途半端な高さで動いている
- 誘導灯が見えづらい位置にある
- 止めたいのか進めたいのか曖昧
こうした誘導は、ドライバーに判断を委ねる状態になり、事故リスクが高まります。
② ドライバーを見ず、周囲ばかり気にしている
目線が合わない誘導は、
- 「自分に言われているのか分からない」
- 「勝手に進んでいいのか不安」
という心理を生みます。
結果として、発進の遅れや急停止につながるケースもあります。
③ 威圧的・無表情で不親切な態度
無言で腕を振るだけ、睨むような目線、雑な動作――
これらはドライバーに不快感を与えるだけでなく、現場全体の印象を悪くします。
特に工事現場では、「近くに住んでいる住民」「毎日通るドライバー」からの評価が重要です。
④ 車両の流れを読まず、場当たり的に止める
以下のような誘導は要注意です。
- 反対車線が詰まっているのに送り出す
- 歩行者の動線を考慮しない
- 車列を途中で分断する
結果として、現場付近の混乱・クレーム・事故につながりやすくなります。
良い交通誘導と悪い交通誘導の違い【比較表】
| 項目 | 良い交通誘導 | 悪い交通誘導 |
|---|---|---|
| 合図 | 大きく明確、早め | 小さく曖昧 |
| 視線 | ドライバーとアイコンタクト | 目を合わせない |
| 態度 | 丁寧・安心感がある | 無愛想・威圧的 |
| 判断力 | 全体状況を見て誘導 | 目の前だけ対応 |
| ドライバーの印象 | 「通りやすい」「安心」 | 「分かりにくい」「怖い」 |
ドライバーから信頼される交通誘導になるためのポイント
① 「遠くから・一瞬で分かる誘導」を意識する
ドライバーは時速40〜60kmで近づいてきます。
**合図は「早め・大きめ・はっきり」**が鉄則です。
② 必ずドライバーの顔を見る
「合図を出す=相手を見る」が基本です。
目線を合わせるだけで、誤認やトラブルは大幅に減ります。
③ 丁寧な態度は最大のクレーム防止策
軽い会釈や声かけは、
- クレーム防止
- 現場評価の向上
- 会社イメージアップ
に直結します。
**警備員は現場の“顔”**であることを忘れないことが重要です。
④ 自分の持ち場だけでなく「流れ全体」を見る
交差点・横断歩道・歩行者・自転車・反対車線まで意識してこそ、
本当に安全な交通誘導と言えます。
まとめ|良い交通誘導は「安全+印象+信頼」をつくる
ドライバー目線で見た交通誘導の良し悪しは、
- 事故リスク
- 現場の評価
- 発注者・地域住民からの信頼
すべてに影響します。
単に「車を止める・流す」だけでなく、
「安心して通してあげる」という意識が、良い交通誘導の本質です。
警備員一人ひとりの対応が、現場全体の安全と信頼をつくっていることを、ぜひ意識していきましょう。
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