「ヒヤリとした」「ハッとした」
――そんな一瞬の出来事が、大きな事故を未然に防ぐヒントになります。
警備の現場では、日々さまざまな予期せぬ事態が発生しますが、それらの小さな“気づき”を共有・活用することで、安全管理の質は大きく向上します。今回は、実際の警備員が経験したヒヤリ・ハット事例をもとに、安全な現場づくりのポイントを考えてみましょう。
ヒヤリ・ハットとは?
まず、「ヒヤリ・ハット」とは何かを簡単におさらいします。
これは労働安全衛生の分野で使われる言葉で、「事故や災害には至らなかったが、一歩間違えば大きなトラブルにつながっていたかもしれない出来事」を指します。
一般的に、1件の重大事故の背景には、29件の軽微な事故と、300件のヒヤリ・ハットが存在するといわれており(ハインリッヒの法則)、ヒヤリ・ハットの情報をいかに収集・分析・対策するかが、安全管理のカギを握っているのです。

ヒヤリハット事例から学ぶ現場の注意点
事例①:夜間巡回中、暗がりに人がいた

状況:深夜の施設警備中、街灯の死角に人がしゃがんでいた。声をかけると施設利用者だったが、最初は不審者と誤認しかけた。
対応:巡回経路に懐中電灯を追加し、影ができやすい場所を重点確認するようマニュアルを見直し。
ポイント:暗所では視界が制限されるため、誤認や見落としが起こりやすい。照明や巡回器具の工夫でリスクを軽減可能。
事例②:イベント警備中、想定外の人の流れが発生
状況:大型イベントで、想定と異なる導線から観客が集中。近くのフェンスに一時的な混雑が発生し、将棋倒し寸前に。
対応:直ちに誘導を強化し、翌日は誘導サインの増設・警備員の配置見直しを実施。
ポイント:イベント現場は“予定通りにいかない”ことが前提。リアルタイムで状況を見て判断・対応する体制が重要。
事例③:荷物検査時、不審物の見落とし
状況:来場者の手荷物検査時、スタッフが緊張から注意力が散漫になり、ナイフのような形状の金属製品をスルーしてしまいそうになった。
対応:検査手順の再確認とロールプレイ訓練を実施。新人・ベテラン問わず定期的な練習の必要性を共有。
ポイント:単調な作業に潜む“慣れ”の怖さ。訓練で反応力を保ち、複数名によるダブルチェックも有効。
事故防止のために実践すべき安全対策
- 報告しやすい環境の整備
- 定期的な事例共有会の開催
- マニュアルの「見直し」より「更新」
- 実地訓練による対応力の底上げ
ヒヤリ・ハットを組織的に扱う文化がある現場は、安全管理のレベルが自然と高くなっていきます。
まとめ
ヒヤリ・ハット事例は、現場の“生きた教材”です。
小さな異変を見逃さず、共有し、改善する――その積み重ねこそが、警備の現場をより安全にし、事故ゼロへとつなげていきます。
現場で働くすべての人が「安全管理の担い手」であることを忘れず、これからも一人ひとりが気づきを大切にしていくことが求められています。
警備のご相談・ご依頼なら「MM SECURITY」へ!
人を大切に、社会を安全に。
業界慣習より社会常識を大切にし、クリーンかつ持続可能なサービス作りで社会に価値貢献致します。

