交通誘導警備の新人が現場で戸惑いやすいポイントを10項目で解説。立ち位置、声かけ、合図、クレーム対応など、未経験者が安心して働ける実践的なコツをわかりやすく紹介します。
工事現場やイベント会場などで、私たちの安全を守っている交通誘導警備員。未経験から始める人も多く、「自分にできるだろうか」「失敗したらどうしよう」と不安を感じながら現場に立つ方も少なくありません。
実は、交通誘導の仕事で新人がつまずくポイントには、ある程度の“共通パターン”があります。逆に言えば、そこをあらかじめ知っておくだけで、現場での戸惑いや失敗はぐっと減らせます。
この記事では、交通誘導警備で新人が最初につまずきやすいポイントを10項目に分けて、やさしく・具体的に解説します。これから警備の仕事を始める方も、教育担当の方も、ぜひ参考にしてください。
交通誘導警備で新人がつまずきやすい理由
交通誘導は、見た目以上に「判断」と「気配り」が求められる仕事です。車や歩行者、工事車両、作業員など、複数の動きを同時に見ながら、安全を守る役割を担います。
新人のうちは、
・どこに立てばいいかわからない
・どのタイミングで合図を出せばいいか迷う
・トラブルが起きたときにどう対応すべきかわからない
といった不安が重なり、動きがぎこちなくなりがちです。これは能力不足ではなく、「経験が足りないだけ」というケースがほとんどです。
では、具体的にどんな場面でつまずきやすいのでしょうか。

新人が最初につまずくポイント10選
① 立ち位置がわからず邪魔になってしまう
交通誘導で最初につまずきやすいのが「どこに立てばいいかわからない」という問題です。車線の中央に立ちすぎて危険になったり、逆に端に寄りすぎてドライバーから見えにくくなったりすることもあります。
基本は、「ドライバーからよく見えて、自分自身も安全な場所」。作業車両の動線や歩行者の流れを見ながら、少し引いた位置に立つ意識を持つだけで、現場での安心感は大きく変わります。
② 誘導の合図が小さくて伝わらない
新人の方によくあるのが、「腕を動かしているつもりなのに、運転手に伝わっていない」というケースです。遠慮がちに合図を出してしまい、結果として相手が迷ってしまうことがあります。
交通誘導では、「少し大げさかな?」と思うくらいがちょうどいいことも多いです。動作は大きく、はっきり、止めるときは止める、進めるときは進める。このメリハリが、安全でスムーズな誘導につながります。
ブログ:車両誘導マニュアル|基本動作からケース別の誘導方法までやさしく解説
③ 声かけのタイミングがわからない
歩行者や自転車に対して声をかけるタイミングも、新人が迷いやすいポイントです。「今声をかけるべき?」「様子を見るべき?」と判断に迷い、結果として何もできずに危険な場面を招くこともあります。
基本は、「迷ったら声をかける」です。「こちらをお通りください」「少しお待ちください」と、やさしい一言を添えるだけで、相手も状況を理解しやすくなります。
④ 工事関係者との連携がうまく取れない
交通誘導は、警備員だけで完結する仕事ではありません。工事車両の出入り、作業の進行状況など、現場スタッフとの連携が欠かせません。
新人のうちは、「声をかけていいのかわからない」「邪魔にならないか不安」と遠慮してしまいがちです。しかし、情報共有が不足すると、誘導のタイミングがずれて危険につながることもあります。
「今から車出ますか?」「次はどちらに動きますか?」と一言確認する習慣を持つだけで、現場全体の動きがスムーズになります。
⑤ 周囲ばかり見て自分の安全がおろそかになる
歩行者や車の動きを気にするあまり、自分の足元や背後への注意が薄れてしまうのも、新人によくあるミスです。特に後ろから来る自転車や、予想外に動く車両に気づくのが遅れることがあります。
交通誘導は、「周囲の安全を守る仕事」であると同時に、「自分の安全を守る仕事」でもあります。定期的に周囲を見回し、自分が危険な位置に立っていないかを確認する癖をつけることが大切です。
コラム:警備員のヒヤリハット事例から学ぶ|安全管理と事故防止のポイント
⑥ イレギュラー対応に戸惑って動けなくなる
予定通りに進む現場ばかりではありません。急な工事車両の出入り、渋滞の発生、通行人からの問い合わせなど、想定外の出来事は日常的に起こります。
新人のうちは、「マニュアル通りじゃない状況」に出会うと、どう対応していいかわからず固まってしまうこともあります。そんなときは、一人で抱え込まず、先輩や責任者にすぐ相談するのが正解です。
「聞くのは悪いこと」ではなく、「安全のために必要な行動」だと考えてください。
⑦ クレームや強い口調の相手に動揺してしまう
工事現場では、どうしても通行止めや待ち時間が発生します。そのため、中には不満をぶつけてくるドライバーや住民の方もいます。
新人のうちは、強い口調で話しかけられると動揺してしまい、言葉に詰まったり、必要以上に謝りすぎたりすることがあります。しかし、感情的に反応する必要はありません。
「ご不便をおかけして申し訳ありません」「安全のための対応です」と、落ち着いたトーンで伝えるだけで、相手の態度が和らぐケースも多いです。
⑧ 周囲の状況変化に気づくのが遅れる
交通誘導では、数分単位で状況が変わります。車の流れが増えたり、歩行者が集中したり、天候が変わったりすることで、誘導方法も調整が必要になります。
新人のうちは、目の前の作業に集中しすぎて、全体の流れを見る余裕がなくなりがちです。ときどき視線を広く持ち、「今、状況は変わっていないか?」と意識するだけで、対応力は少しずつ上がっていきます。
⑨ 判断に自信が持てず動きが遅れる
「このタイミングで止めていいのかな?」「進めて大丈夫かな?」と迷っているうちに、判断が遅れてしまうことも、新人に多い特徴です。
交通誘導では、完璧な判断よりも「安全側に倒す判断」が大切です。少しでも危険を感じたら止める、迷ったら確認する。この姿勢を持つだけで、現場での安心感は大きく変わります。
⑩ 失敗を引きずって自信をなくしてしまう
新人のうちは、小さなミスを必要以上に気にしてしまい、「向いていないのでは」と落ち込む方も少なくありません。しかし、交通誘導は経験を重ねることで確実に上達する仕事です。
先輩警備員も、最初からうまくできていたわけではありません。失敗したら振り返り、次に活かす。それを繰り返すことで、少しずつ現場に慣れ、自信も自然とついてきます。
新人がスムーズに成長するためのコツ
まずは「安全第一」を最優先に考える
交通誘導で最も大切なのは、「流れを良くすること」よりも「事故を起こさないこと」です。多少待たせてしまっても、安全が確保できるなら、それが正解です。
迷ったときは、「どちらがより安全か」を基準に判断する習慣を持ちましょう。
わからないことはすぐに聞く
新人のうちは、知らないことがあって当然です。「聞いたら迷惑かも」「忙しそうだから後にしよう」と思ってしまいがちですが、現場では“聞かずに間違える”ほうがリスクが高くなります。
先輩や責任者は、新人が質問することを前提にしています。遠慮せず、早めに確認することが、自分の安全と現場全体の安全につながります。
小さな成功体験を積み重ねる
最初から完璧を目指す必要はありません。「今日は立ち位置を意識できた」「声かけがスムーズだった」など、小さな成長を自分で認めていくことが大切です。
その積み重ねが、「自分にもできる」という自信につながり、仕事が楽しく感じられるようになります。
まとめ|新人のつまずきは“成長の入り口”
交通誘導警備で新人が最初につまずくポイントは、立ち位置、合図、声かけ、判断、クレーム対応など、どれも経験を重ねることで自然と身についていくものばかりです。
最初はうまくいかなくて当たり前。大切なのは、「失敗しないこと」ではなく、「失敗から学び続けること」です。安全第一を意識し、わからないことは素直に聞き、小さな成長を積み重ねていけば、誰でも確実に現場で頼られる存在になっていきます。
これから交通誘導の仕事を始める方も、指導にあたる方も、この記事をきっかけに、より安心で安全な現場づくりにつなげていただければ幸いです。
交通警備のご相談・ご依頼なら「MM SECURITY」へ!
人を大切に、社会を安全に。
業界慣習より社会常識を大切にし、
クリーンかつ持続可能なサービス作りで社会に価値貢献致します。

