交通誘導で正しく使いたい呼称のポイント
「警備員」と「ガードマン」。
どちらもよく耳にする言葉ですが、実はこのふたつには明確な違いがあります。
とくに交通誘導の現場では、言葉の使い分けが法律や業務内容に関わることもあり、正しく理解しておくことが大切です。
ここでは、両者の違いをやさしく解説しながら、「現場で正確な呼び方が求められる理由」まで深掘りしていきます。
警備員とガードマンの意味の違い
警備員は「法律上の正式な呼称」
「警備員」は、警備業法という法律で定められた正式な名称です。
この法律では、警備会社に所属して警備業務を行う人をすべて「警備員」と呼ぶと決められています。
そのため、工事現場の交通誘導・施設警備・雑踏警備・貴重品輸送など、警備業務として行う仕事はすべて「警備員」が担当します。
どの分野で働いていても、法律上は一律に「警備員」です。
法律の中で使われる言葉なので、書類・契約書・計画書・許可申請など、公的な場面では必ず「警備員」を使用します。
コラム:警備業法とは?
ガードマンは「一般的な俗称」
一方で「ガードマン」は、法律に定義された言葉ではありません。
昭和期に広まった言い方で、テレビ・ドラマ・求人広告などの影響で定着した“通称”です。
今でも一般の人が使うことは多いですが、
・正式な書類
・役所への届出
・業務指示書
・警備計画書
では「ガードマン」と記載することは基本的にありません。
つまり、
正式名称:警備員
日常的な呼び方:ガードマン
という位置づけです。
交通誘導の現場で呼称が大切な理由
理由①:法律に沿った業務区分があるから
交通誘導警備には、警備業法で「1号・2号」などの区分があります。
工事現場で車両や歩行者を誘導するのは、2号警備の「交通誘導警備業務」と明確に定められています。
このように業務区分が法律に関連しているため、現場では正式名称である「警備員」を使う方が誤解がありません。
例えば、
「ガードマンを1名追加してください」と依頼した場合、
施設警備なのか交通誘導なのか判断できないケースもあります。
しかし、
「交通誘導の警備員を1名」
といえば意味が明確になります。
コラム:1号警備と2号警備の違いとは?仕事内容と役割をわかりやすく解説
理由②:責任範囲や保険の対象にも関わる
警備員が現場で事故を防ぐために行う業務は、会社が加入している保険や管理責任にも関係します。
交通誘導警備の場合、
・第三者への事故
・車両トラブル
・誘導ミスによる損害
などが発生したとき、警備会社が加入している「警備賠償責任保険」が適用されます。
正式名称の「警備員」で統一しておくことで、
書類や契約内容が曖昧にならず、責任関係もはっきりします。
理由③:現場での伝達ミスを防ぐ
建設現場では、作業員・監督・協力会社・警備会社が同時進行で動きます。
そこで
「ガードマンが…」「警備員が…」 とバラバラに呼称を使うと、
・誰に指示しているのか
・どの担当を指しているのか
の認識がズレることがあります。
特に「ガードマン=交通誘導」と誤解されやすいため、施設警備との区別がつかない場面もあります。
呼称の使い分けの実例
●一般の人へ説明するとき
「ガードマンさん」
と言われることは自然で、違法でも問題でもありません。
道を尋ねる人、通行人、地域住民にとっては馴染みのある呼び方だからです。
●警備会社とのやり取り・書類では
「警備員」へ統一します。
例えば、
・見積書
・交通誘導警備計画書
・配置計画
・現場での指示書
などはすべて「警備員」です。
●監督からの指示
「警備員さん、こちらの車両誘導お願いします」
のように伝えると正しく伝わり、混乱がありません。
交通誘導でよくある誤解
誤解①:ガードマンは交通誘導担当?
じつは違います。
「ガードマン」という言葉に業務内容は紐づいていないため、
交通誘導のことを指すとは限りません。
誤解②:ガードマンの方が専門性が高い?
これも誤解です。
資格や訓練を受けているのは「警備員」であり、
「ガードマン」はあくまで通称です。
誤解③:ガードマン=男性?」
テレビのイメージで男性の呼称として使われることが多いですが、
実際には女性警備員も多く活躍しています。
そのため、正式名称を使うことでジェンダーの偏りも避けられます。
交通誘導で正確な呼び方を使うメリット
・現場の連携がスムーズになる
・書類や契約が正確になる
・保険や責任関係の説明が明確になる
・監督や警備会社とのコミュニケーションが円滑になる
・誤解によるトラブルを未然に防げる
特に交通誘導は、道路を使う一般車両や歩行者の安全に直結する仕事なので、
呼び方ひとつで認識がズレないようにすることが大切です。
まとめ
「警備員」と「ガードマン」は似た言葉ですが、
正式名称は「警備員」、ガードマンはあくまで俗称です。
交通誘導の現場では、
・法律に基づいた正確な呼称
・責任範囲の明確化
・事故防止のための情報共有
が求められるため、基本的には「警備員」を使うのが正しいルールになります。
とはいえ、地域の人が「ガードマンさん」と声をかけてくれることも多く、
その言葉には親しみや感謝の気持ちが込められています。
大切なのは、
現場では正確に、一般向けにはわかりやすく
というバランスで使い分けること。
交通誘導の安全を支えているのは、呼び方ではなく“人”ですが、
正しい呼称を知ることで現場の安全性はさらに高まります。
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